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おバカなプーたろう


2008年9月23日

古い写真から・・正月山行(1975.1.1)

古いね。
1975年だって!

KRA(北岳稜線小屋アルバイト組合)の正月山行です。

あんなに通っている北岳に冬だって登りたい。という面々が
山岳写真家、白〇史郎に師事していたことのあるカメラマンのY氏をリーダーに集まりました。

冬山の経験者は2人だけという集団でした。

他大学の山岳部にいたというアルバイトOBもたのんで、11月の富士山で、雪上訓練もしました。
(ピッケル、アイゼンの使い方の練習ね)
羽毛のシュラフも買い、今の装備と比べると雲泥の差でしたが(まだ、ゴアテックスは発明前)、
冬用のダブルヤッケやオーバー手袋、ロングスパッツなどもそろえて、意気揚々と出発した甲府駅です。

 

 

タクシーで夜叉神峠まで入ります。
さあ、ここからは、全部徒歩ですよ。

すぐにとても長い夜叉神峠のトンネルがあります。
雪が吹き込まないように入り口にはシートがかけられていて、中は氷点下。
あちこちにツルツルの水溜りがあって、転ばないように注意しながら歩きます。

これは、いくつめのトンネルだったかなあ。
最近いかないので忘れましたが、夜叉神のトンネルではなかったと思うのですが、
向こうに立っているのは、天皇陛下(昭和天皇)がここまで北岳を見に来たという石碑です。

さらに林道を歩き続けます。

カーブのたびに、道路は見事に凍りつき、気をつけて歩いていても、時々誰かがすってーんと転びます。

北岳へは、ここから、鷹巣山という小さな山を登って、そこから下を流れる野呂川まで一気に下り、発電所の橋をわたって対岸に登るのです。
とても急な山道で、みんな、さらに、転ぶ転ぶ。
歩いていたら、マヨネーズが落ちていました。
『ラッキ~! 誰が落としたか知らないけど、賞味期限内だし・・』

そのうち、バターも拾いました。
ほかにも・・・
・・・え?
うちの装備といっしょじゃない??
・・・・・え??
先頭を行く仲間の背負子につけた一斗缶のふたが曲がって、中身がぶら下がっている・・・

なあんだ、自分たちのもの、拾ってただけじゃん。

初日は対岸の林道のトンネルの中にテントを張って寝ました。

 

 

 

二日目はいよいよ、尾根を登り始めます。

冬の北岳を登るには、この、池山吊尾根(いけやまつりおね)しかないのです。

ひたすら、ただひたすら登ります。

ついたところは池山小屋なのですが、このときの写真はありません。

この写真は、一月以上前に行った時のもの。

さて、テントを張るために、雪を踏みならします。みんなで肩を組んで、行ったり来たり。

若いってすごいなあ。
こんなことがうれしくて、みんな満面の笑み。

 

 

 

3日目。
ボーコンの頭まで登ります。
初心者もいるので、行動は、ゆっくりゆっくり。

樹林帯を抜けて、見晴らしのいいところにつきました。

富士山も見えます。
ここにアタックキャンプ(大げさ!)を作ります。

まずは、斜面で雪遊び。


テントは斜面の上部(なだれないように)の、少し風下に雪を掘り込んで設営しました。
周りには雪のブロックを積んで風を防ぎます。

雪山では、人目の無い陰のところに行って、用を足すのですが、ここは周りに木も生えていないので、雪を掘って、さらに、ブロックを積んでトイレまで作りました。
雪は掘るとハイマツに突き当たり、松の香りで消臭効果までありました。
背負子を組んで天井まで作られており、突き当りには、なんと!神棚まで作ってありました。(男は、懲りだすとしょうのない生き物だね・・・神棚には、雪の鏡餅にオレンジの飴が乗っていた)
吹きすさぶ雪の中でも安心して使えるトイレだったね(笑)。

すべて設営が済んで、アルミカップでウィスキーの回し飲み。

当時、学生の貧乏登山だったので、もって行くのは、いつもサントリーレッド。
内側がコーティングされているシグ(SIGG)の高価な水筒はウィスキーをおいしく、安全に山に持っていくためのもの。みんなで詰め替えるのですが、1人だけ社会人の会員がいて、彼が持ってくるサントリーホワイトが、うまくそれだけ、というわけにいかなくて、まざってしまう。

結果、出来上がったのが、サントリー「ピンク」!

あはは、なつかしいなあ。
山では、安いウィスキーだっておいしいのだ!
ただし、野外でアルミカップで飲むときは、唇が凍りつかないようにだけは注意しないといけない!

 

 

 

翌日、頂上を目指します。

ここまでくると、夏、通いなれた道。


稜線小屋からの分岐が見えてきた。
あそこを左に行けば稜線小屋から銃走路、右に行くと頂上です。

このときの写真が『山と仲間』の表紙になりました。

帰りの記憶は余りありません。
くだりには、あまりハイライトはないし、
どうも、写真も無いところは、忘れていってしまうようです。