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おバカなプーたろう


2015年1月4日

笑った、笑った

大学の時、新任の助手だったS先生。
とても面白い先生だった。
 
秩父での植物実習最終日の打ち上げでは、ひらりひらりと宴会場を跳び回り、気づくと教授の隣で青い顔をして座っていた。 
教授が男子学生数人に宿舎の旅館まで送り届けさせたのだがいつの間にか舞い戻って階下の台所から侵入。
何回送り届けたことか(笑)。
 
研究室に蛍光灯を配線設置。
スイッチを入れたら蛍光管が爆発してガラス片が降り注いだ!
2回目の配線後、みんなを制して白衣を何枚もかぶり一人でスイッチを入れに行った。
その時の後姿を忘れることが出来ない。
 
でも、研究者としては優秀な先生だった(この言い方は失礼か??(笑))
 
 
 
私が卒業した後、講師になり、助教授、教授と順当に進み、数年前に退官されて、今は名誉教授となられている。
 
 
その先生からの年賀状。
 

 
 
 
 
パッと見た時、( あらぁ、先生ったら年を取らないわ、若いなあ。 )と思ったのだけれど、
その写真をよく見たら・・・
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
ぶはは、やられた!(一枚目の写真は処理をして字を消しました。パッと見た時の私の印象です。)
 
久しぶりに思い切り笑った。
70歳の人のセンスじゃないよね。
 
 
 
今、ネットで先生の名前で検索したら、一番に出たところに、最終講義のことが書かれていて、
『 講義の進め方や、話口調、意味がわかるまで数秒を要する先生式のギャクというか掛詞。 』
わかる、わかる!
当時の研究室紹介の文(S先生が書いた)がこれです。
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~ ミクロの世界の源平合戦絵巻 ~
 
寒天培地の中央にひとつまみの土を載せてみると、世の中の栄枯盛衰、喜怒哀楽の理(ことわり)がシャーレの中にも現れる。
 
先ず、カビたちの軍団が土と寒天の接触点で蜂起する。
彼らは思い思いの装束で、一鼓二足と歩調をあわせ、鶴翼陣で展開する。
やがて各勢力の先鋒が諸処方々で激突し、戦の火蓋がきりおとされる。
 
ペニシリウム軍は球形弾、
アスペルギルス軍は土星弾、
バシヂオボルス軍はロケット付きの弾道弾と、
飛び交う胞子もさまざまなり。
 
しかれども、天下をとるのはカビにはあらず。
いつの間にやらバクテリア、雲霞のごとく群れ群れて、カビの姿は霧散する。
この時センチュウ現れて、バクテリアどもを蹂躙し、我が世の春を謳歌する。
続いてワムシ、クマムシなどといふ、一騎当千のつわものたちが馳せ来り、聲高らかに名乗りあい、センチュウどもに食らいつく。
センチュウどもも団結し、敵の陣地に乱れ入り、なかなか勝敗きわまらず。
やがて夜に入りければワムシ、クマムシ皆疲れ、或は兜を枕とし、あるいは箙(えびら)を枕とし、前後を知らずぞ臥しにける。
 
さりともと思ふ心も蟲の音も
弱り果てぬる秋のくれかな
 
目を覚ましたるムシどもが酔眼拭ってあたりを見ると、四・五十個ほどのドーナツつけた白糸一本でいで来たり、ムシたちへ向いてぞ招きける。
はらをすかせたムシたちは我を忘れて突進し、ドーナツ食わんと挑んだり。
 
やんぬるかな。
 
あたりは一面阿鼻叫喚、奔馬狼兵、濛々の、悽気が渦まくばかりなり。
奢れる者は久しくあらず、猛きムシども遂には滅びぬ。
 
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人間、いつまでも変わらずにいられるっていいなあ。